第8回 【 ちょっと待って夜間断乳 】

2015年ころより、夜間断乳という言葉を耳にするようになりました。

「何? それ」思わず、聞き返さずにはいられないキーワードです。ネットで検索してみたところ、日中のみ授乳し、夜間は授乳をしないやり方であるようでした。

私としては、正直なところ「なんて恐ろしいことを・・・」と思ってしまうのです。夜間は、母乳の産生に関わるプロラクチンというホルモンの血中濃度が高まり、よって母乳分泌量が増加する時間帯となります。乳腺が盛んに働いてくれる時間帯に授乳しないということは、乳房内に乳汁が溜まってしまい、乳腺炎を招いたり、詰ってしまったり、あるいは母乳分泌量が減少してしまったりと、様々な乳房トラブルを招いてしまう恐れがあります。

授乳中の乳房にもいろんなタイプがあり、そのお母さんが置かれている状況・健康状態も千差万別ですから、実行してみた結果も人それぞれであり、案外大丈夫よという人もいらっしゃるでしょう。しかしながら、残念な結果を迎えてしまい、手に負えなくて相談室に駆け込んでくる方も少なくありません。

そもそも、なぜ夜間断乳をしようと思い立ったのか? ある方は、お子さんの夜泣きを挙げていました。「夜間断乳したら、夜泣きせずに寝てくれるようになる。」と、何かにあったそうです。夜泣きの原因には、昼間の過ごし方が影響している場合があります。お子さんなりに身体を動かし、ある程度のエネルギーを発散できないと、眠りが浅くなり夜泣きに繋がる場合があります。あるいは、離乳食の影響が考えられる場合もあります。いずれにせよ、お子さんの生活を今一度振り返ってみると、何かが見えてくるのではないかと思われます。

もしよろしければ、夜間断乳を実行する前に、お近くの母乳育児相談室をご利用になってみてはいかがでしょうか?

<< 前のページ    次のページ >>

▲ページのトップへもどる