第9回 【 乳腺炎 】

乳腺炎症状(疼痛・発赤・腫脹等)を主訴に、母乳育児相談室を利用される方は少なくありません。ネットで症状に対する対応を検索し、何とか対応されている方が多いように思います。見つけた方法がたまたまご自身の症状に合っていれば良いのですが、必ずしもそれで解消するとは限りませんし、合っていなければ悪化する可能性もあるわけです。頻回授乳で何とか解消してくれる場合もありますが、そもそもそうなってしまった何らかの原因があるはずです。その辺りをしっかりと見極め改善していくように対応しなければ、いずれまた繰り返してしまうでしょう。そうこうしているうちに乳腺の機能が低下し、回復し難くなる場合もあります。

残念なことに、乳腺炎を機に断乳してしまったという方も、珍しくはありません。飲ませてはいけないと思ってしまったり、また飲ませないでと言われることもあるようです。そのように思われるのは、内服薬の影響でしょうか? 症状が改善したら授乳を再開してみるものの、その頃にはお子さんが吸い付かなくなっているケースもあります。非常に残念です。

授乳を一時中断するならば、その間はしっかりと搾乳して頂きたいと思います。とは言っても、痛い乳房を搾乳するのは大変です。搾乳器を利用したからといって上手く搾乳出来るものでもありません。もとにかく、なるべく早い段階で適切な対応をして頂きたいものです。

第一子・第二子共に、乳腺炎を機に断乳してしまった方が、第三子を出産後間もなく乳腺炎になってしまい、当母乳育児相談室をご利用くださったことがありました。痛くなった箇所は、上の子達の時に乳腺炎になった箇所と、ほぼ同じ部位だったようです。当時は、産院で内服薬を処方して頂きそれっきりだったらしく、きっとしこりも残ったままの断乳だったのではないかと思われます。せめて三人目くらいは、最後まで母乳育児をやってみたいとの希望でご利用くださり、見事1歳6ヶ月までやり遂げてくださいました。

乳腺炎になって内服治療を受けたとしても、授乳は可能です。母乳育児は続けられます。お近くに母乳育児相談室がございましたら、是非一度ご相談ください。

<< 前のページ    次のページ >>

▲ページのトップへもどる